お祭り評論家が語る
全国お祭りめぐりの魅力

Profile
山本 哲也 さん
お祭り評論家

お祭り好きがこうじて学生時代より全国200か所以上のお祭り・イベントをめぐる。
お祭り情報サイト運営者・トラベルライターを経て、現職。お祭りの担い手目線・学者目線ではなく、参拝者・観客目線で見たお祭りの情報・楽しさを各種メディアで伝えている。

お祭り評論家ってどんなお仕事なんだろう?

趣味がこうじて、
成り行きで

日本全国のお祭りを取材しながら、お祭りの情報や魅力をテレビやラジオ、新聞、雑誌、ネットなど各種メディアで紹介する仕事をしています。子どもの頃からお祭り好きだったのですが、その後、趣味で作ったお祭り情報サイトがきっかけとなって、お祭りに関わる旅行雑誌など、さまざまな仕事をするようになりました。最初の頃は「トラベルライター」、「お祭りライター」などの肩書を使っていたのですが、ラジオ出演や講演会など、ライター以外の仕事が増えてからは「お祭り評論家」を名乗るようになりました。学者目線ではなく、あくまでも旅人目線、一般参拝者目線であることを大事にしながら、日々お祭りの情報や楽しさを各種メディアで伝えています。まさに「趣味がこうじて、成り行きで」ここまで来たという感じですね。

そんな山本さんの考えるお祭りの魅力ってなんだろう?

「非日常」を楽しむ

ひとことで言えば、「非日常」でしょう。お祭りのときは、普段あまり着る機会のない着物や浴衣を着ることができますし、大勢で掛け声を叫んだり、鐘や太鼓をがんがん鳴らしたり、お祭りのときだけのごちそうや酒盛りも楽しめます。また、提灯(ちょうちん)や垂れ幕で飾られたお祭りの雰囲気に湧く街並み、地域住民の方々とのふれあいなど、お祭りのときだけ楽しめることがいっぱいあります。そんな「非日常」を楽しめることが、お祭りのいちばんの魅力なのではないでしょうか。とりわけ、好奇心旺盛なお子さまはお祭りが大好きです。子どもの頃に、お祭りのような日本の伝統的な文化に触れることによって、大人になってから、歌舞伎や日本舞踊、民謡、邦楽など、日本の伝統文化に興味を持つようになる。そんな可能性も、きっとあるのではないでしょうか。

これから始まる夏祭りを楽しむコツってあるのかな?

「参加する」タイプのお祭り

有名な夏祭りは、どこもかなり混雑するので、有料観覧席などがある場合は、事前にそれを確保してから行ったほうがいいと思います。あと、特にお子さま連れの場合は、「神輿(みこし)」や「山車(だし)」などを「見る」お祭りよりも、「阿波おどり」や「郡上おどり」、あるいは「よさこい」など、「参加する」タイプのお祭りのほうがいいかもしれません。夏は全国各地で花火大会が多かったり、水をかけ合ったり海や川へ神輿が入るなど、水を使ったお祭りも非常に多いので、そういったものを探して行ってみるのもいいでしょう。最近は、その場で着物や浴衣をレンタルできるお祭りも多いので、現地でレンタルして浴衣や着物でお祭りを楽しんでみるなんていうのもいいかもしれませんね。

実際にどんなお祭りが家族で楽しめるのかな~

有名な祭りの周辺にある、
よく似た祭り

有名なお祭りの周辺部では、よく似たお祭りがある場合があります。たとえば「ねぶた・ねぷた」なら、青森や弘前ではなく黒石や五所川原など。「阿波おどり」なら、徳島市内ではなく鳴門など。「だんじり」なら、岸和田ではなく貝塚や泉大津や堺など。それらのお祭りは、大々的に観光化されていない分、見学しやすいので、家族で安心して楽しむことができますし、まさに知る人ぞ知る穴場と言えるかもしれないです。

父親・母親の郷里の祭り

ご両親の故郷で行われるお祭りに行くのも、ひとつの手だと思います。親が子どものときに慣れ親しんだお祭りで、内容を熟知しているからお子さまにも安心して、教えてあげられることも多いからです。あるいは、お友だちの実家のお祭りを紹介してもらったり。
いずれにせよ、あらかじめ現地についてよく知っている人がいることは、家族でお祭りを楽しむ場合、何かと助けになるのではないでしょうか。

ご近所の祭り

やはり地元のお祭りは、ぜひ一度参加するべきだと思います。地元のお祭りであれば道に迷う心配もありませんし、場合によってはお子さまを、お囃子や曳き手などで参加させることができるかもしれません。そういった経験は、他の地域のお祭りに行ったとき、きっと役に立つと思うんです。というのも、お祭りというのは本当に地方色が豊かなので、地元のお祭りではごく当たり前と思っていたものが、他の地域ではそうでなかったりします。そういった「比較」という意味でも、まずは地元のお祭りに親子で参加してみることをおすすめします。

お祭りめぐりしたくなってきたな~

まったく同じお祭りという
のは
ひとつもありません

日本の伝統的なお祭りには、賑やかで楽しいという魅力だけでなく、「祈り」や「神聖な儀式」といった、文化的な魅力もあります。工芸品や郷土料理、着物に歌舞伎、日本舞踊など、日本の有形無形の伝統文化を今に伝える、そんな輝かしいところをたくさん見せてくれますし、普段感じることのできないお祭りならではの「非日常」の体験は、お子さまにとっても、また大人にとっても強く印象に残ることでしょう。
私はこれまで全国200か所以上のお祭りをめぐってきましたが、まったく同じお祭りというのはひとつもありません。それぞれ個性豊かで、さまざまな見どころがあるんです。そんなお祭りをめぐる旅を、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか?

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